サーチュイン遺伝子

人の体の中には、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)があり、生物の老化を防止し、寿命を延ばすと言われている。
特別な人でなくても誰もが持っていて、活性化することで人類の平均寿命は100歳を超えるという説もある。


サーチュインとは体内で重要な役割を担っているタンパク質のことで、このサーチュイン遺伝子がONになると細胞内で指揮者のような働きをし、100にも及ぶ老化要因を抑える効果があると考えられている。
サーチュイン遺伝子を活性化させるスイッチは、いまのところ大きく2つだと言われている。

1.カロリーを制限する(空腹状態を保つ)
サーチュインを活性化するには、摂取するカロリーを、必要とされる適切なカロリー摂取量の約70%に制限してその状態を7週間以上続ける。つまり、空腹状態を保つ。
カロリー制限を継続的に行えば、微生物から哺乳類まですべての種において寿命を伸ばすと言われている。
カロリーを制限し、空腹状態を保つと老化原因の要素であるミトコンドリアの弱体化を防ぎ、
健康維持を邪魔する免疫細胞の活発化を抑えることができる。
ただし、70%のカロリー制限をやめるとサーチュインの活性化もオフになるので継続的に行わなくてはならない。
また、必要とされる適切なカロリー摂取量を50%以下(いわゆる飢餓状態)にまで減らすと、かえって寿命は縮むという研究結果がある。
少食の人は注意して行う必要があり、現実的には70%という量の厳密さと空腹状態を常に保つ困難さから、実践は難しい。

2.レスベラトロールを摂取する
レスベラトロールとは、強力な抗酸化力を持ち、サーチュインに直接作用し、活性化を促すポリフェノールの一種。
カロリー制限をしなくても、レスベラトロールをとるだけでサーチュイン遺伝子が活性化すると言われている。
レスベラトロールは、分裂を繰り返す皮膚細胞のテロメアDNAを活性化する酵素に作用し、細胞分裂の寿命を延ばす働きがある。
つまり、肌は加齢とともに潤いやみずみずしさを失っていくが、皮膚細胞の新陳代謝(ターンオーバー)を促すため美肌作用があるとの報告がある。
また、毛髪への影響の報告もあることから、エイジングケア成分として注目されている。
※効果・効能が保証されているものではない。

レスベラトロールを含む食品
○サンタベリー(リンゴンベリー)
○赤ワイン(ブドウ)
○ピーナッツの渋皮
○アーモンドの渋皮
○ココア(カカオ)

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